オールドレンズ

1万円で安く楽しむオールドレンズ5選|SONY Eマウント向け

ミラーレスカメラはオールドレンズ遊びに適している。なぜならフランジバックが短いために一眼レフ用のレンズはもちろん、レンジファインダー用のレンズも装着できるからである。

さらにSONY α7シリーズを持っているなら、他のミラーレスでは味わえない「オールドレンズ本来の画角を味わう」ことができる。

オールドレンズの味(悪く言えば画質劣化)は往々にしてイメージサークルの周辺部分で起こりやすい。そういった意味でもフルサイズのセンサーでオールドレンズを使うことには大きな意味があると筆者は考える。

一眼レフ用オールドレンズ

まずは一眼レフ用のオールドレンズを紹介する。これはミラーレスカメラに限らず、Canon EFマウントやPentax Kマウントでもほとんどのレンズが使用可能である(Nikon Fマウントは一部なら使用可能)

各社のフィルムカメラ用標準単焦点レンズ

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CanonやNikonのフィルムカメラにキットレンズとして付属されていた50mm F1.8や50mm F2.0が入門としてオススメできる。

キットレンズとしてばらまかれたので流通量も多く、価格も安い。絞りの使い方やMFの操作に慣れるために、これからオールドレンズ沼に足を踏み入れる覚悟を決めるために、まずはじめに購入してみるのもいいかもしれない。

標準レンズなら風景を撮ってみても、スナップを撮ってみてもそこそこ使えるはずである。

ぐるぐるボケを楽しむ・Helios 44-2 58mm F2(M42マウント)

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オールドレンズの王道的存在であるロシアレンズ。

オールドレンズを使う理由は現代のレンズとは違った写りを求めるからではないだろうか。それは

  • ゆるい描写
  • 弱いコントラスト
  • 盛大なフレア・ゴースト
  • 盛大な周辺減光

だったりするだろう。しかし、それらは現代のレンズで十分に写真を撮った人にしか味わえない。端的に言えば「なんとなく」止まりだということ。

しかし安心して欲しい。初心者でも簡単にわかるオールドレンズ特有の描写がある。それはボケの変質である。

レンズの研磨技術が不足しているとボケが乱れ、特徴的な形状になるのだ。最も有名なのが「ぐるぐるボケ

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文字通りボケがぐるぐると回っているように見える。この「ぐるぐるボケ」を出しやすいのがHelios 44-2なのだ。

もう一点、このHelios 44-2の優れた点を上げるとすれば「入手性の高さ」である。流通量が多く、簡単に手に入れることができる点も初心者にとっては嬉しい。このHelios 44がオールドレンズの王道と言われる所以である。

幻想的な星ボケ・Industar-61 L/Z-MC 50mm F2.8(M42マウント)

クセ玉の中のクセ玉である。

絞りが星型になっており、ボケも星型になるのである。狙ってか偶然かは知らないが、星ボケがこのレンズを人気者にした。

一方で点光源がないような環境では非常に素直な描写で、そのギャップも面白い。

元祖パンケーキレンズ・Industar-50-2 50mm F3.5(M42マウント)

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少々暗い代わりに非常に薄いパンケーキレンズ。しかし一眼レフ用なので、ミラーレスに装着するとフランジバックの分間延びしてしまう。

しかし、薄いことには変わりはない。

こちらも前述のHelios 44ー2並みに流通量が多く、価格もこなれている。

レンジファインダー用オールドレンズ

ミラーレスを使っているならぜひレンジファインダー用のオールドレンズを使ってみて欲しい。

一眼レフ用の間の抜けたマウントアダプターではなく、無駄のない収まりの良さが体験できる。

またTECHARTからAF対応のマウントアダプターも販売されており、「お散歩での片手撮影でオールドレンズの描写が楽む」なんて贅沢も可能だ。

シルバーの鏡筒がシック・Jupiter-8 50mm F2(L39マウント)

L39マウントの入門レンズ。入手性も高く、価格も控えめ。レンジファインダー用で小型、50mm F2とどんな場面でもこなせてしまうスペックなので常用レンズにオススメである。

黒のものもあるが、シルバーのJupiter-8も多く流通しており、差別化にも一役買う。

取り扱う楽しみ・Jupiter-12 35mm F2.8(L39マウント)

本記事は「安価なオールドレンズ」というテーマでお送りしている。ここまで読んでお分かりかと思うが、安価なものを選ぶと必然的に標準単焦点ばかりになってしまう。しかし、筆者は広角でも安価なオールドレンズを発見した。それがJupiter-12である。

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Jupiter-12は後玉が飛び出しており、APS-Cの空間では鑑賞してしまう可能性がある。筆者のフルサイズミラーレスSONY α7IIでは問題なく使用できている。

異様な後玉や奥まったところにある絞りリングなど、とにかく扱いには気を使うレンズである。そのかわり、愛着はひとしお。

35mm F2.8と、50ミリが少し狭いと感じる人には是非試して欲しい。小型であるがしっかり主張するデザインが筆者のお気に入りである。

まとめ

安価でそして楽しいオールドレンズを5つ選んでみた。

  • 撮って楽しい
  • 所有して楽しい

紹介したのは、上記のどちらも満たせるようなレンズばかりなので気になったものは手にとって見て欲しい。

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ヘリコイド付きのマウントアダプターでL39マウントの弱点を克服したいならこちらの記事を参考にして欲しい。