単焦点レンズ

SONY Eマウント望遠単焦点レンズまとめ|フルサイズ対応を価格別に

FE 85mm F1.4 GM

 あなたは中望遠の単焦点レンズを持っているだろうか。

使い所が限られていると思われる中望遠レンズだが、使ってみると簡単に被写体を際だたせることができるので、印象的な写真になりやすい。

広角単焦点レンズに及ばないまでも、SONY Eマウントには豊富な中望遠単焦点レンズのラインナップがある。十分に悩んで決めて欲しい。

28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)
フルサイズ対応のSONY Eマウントレンズ総まとめ!純正からサードパーティまでSONY Eマウントのレンズはまだまだ少ない。 Canon EFマウントやNikon Fマウントに比べ圧倒的に歴史が薄いためである。し...

実売10万円以下のSONY Eマウント望遠単焦点レンズ

FE 85mm F1.8(SEL85F18)

FE 85mm F1.8https://www.sony.jp/ichigan/products/SEL85F18/

実売¥59,630+税(ソニーストア)

筆者が最も愛用している単焦点レンズ。カメラを買った当初は一番いらない子だと思っていた中望遠だが、もう手放せない。

狭くて使いづらいが、主題を際だたせることができる中望遠にすっかりハマってしまった。

何より安いし軽い。この値段で中望遠のとろっとろのボケを味わえるのは素敵。フォーカスホールドボタンやAF/MF切り替えスイッチも搭載されており、機能性も申し分ない。

ピントが薄いのもあってか、たまにAF若干外すことも。そこだけが気になる。

レビュー・作例はこちら▶【安いEマウントレンズ】SONY SEL85F18のレビュー|単焦点のボケ味を楽しむ

SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO | Art

SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO | Arthttps://www.sigma-global.com/jp/lenses/cas/product/art/a_70_28/features/

実売¥52,950〜(価格.com)

安価な等倍マクロ。カミソリマクロの異名を持つレンズの後継機種。実機を触ってみましたが描写は文句なし。

しかし気になった点もあるので、箇条書きにまとめておく。

  • 70ミリで細長いレンズなので等倍撮影時のワーキングディスタンスは極端に短い。簡単に被写体にぶつかるし、光源によってはレンズの影が入り込むことも
  • AFは遅め、やや迷う。ここまではマクロなら普通。
  • さらにAFのときに「ジージー」言う。動画撮影の用途には厳しいかも

Artラインにしては安価で、筆者もすぐにでも飛びつきたい。しかし上記にまとめた3点と、防水に配慮した設計じゃないのがたまに傷。

LAOWA the Bokeh Dreamer 105mm F2

実売¥99,630〜(価格.com)

驚異的なスペックのレンズばかり揃えているLAOWAから、見慣れたスペックのレンズ?と思いきや、今回もやってくれた。

なんとアポダイゼーション(APD)フィルターを搭載している。これによって滑らかなボケの表現が可能だ。そして通常のものとAPD用のもの、2つの絞りを搭載している他に類を見ない仕様だ。

マップカメラのレビューによると、逆光には弱い模様。ポートレートレンズとしてならそれもなおよしであろうか。

Tokina マクロレンズ FiRIN 100mm F2.8 FE MACRO

実売¥62,820〜(Amazon)

FiRINからは中望遠マクロレンズが登場。マクロレンズと言っても開放なら「キレキレの解像度」というわけでもなく、ポートレートにもぴったり。

絞れば当然カリッと改造するため、一粒で二度美味しいレンズだ。

※2019/4/26発売予定

実売10万円以上のSONY Eマウント望遠単焦点レンズ

SONY純正だけでは10万円台前半がごっそり抜け落ちており、安いか高いかだけだった。しかし近年、サードパーティの参入により10万円代前半の選択肢も増えてきた。

FE 85mm F1.4 GM(SEL85F14GM)

FE 85mm F1.4 GMhttps://www.sony.jp/ichigan/products/SEL85F14GM/

実売¥204,630+税(ソニーストア)

Eマウントは径が小さいため、異様に太いレンズに見える。実際に大口径なのは間違いないが。

ミラーレス特有のレンズ設計の自由さのおかげで、長さは抑えられている。その分余計に太く見えてしまう。

重さ、値段に負けない写り。AFの精度、速度に関しては評判はあまり良くない。

FE 90mm F2.8 Macro G OSS(SEL90M28G)

FE 90mm F2.8 Macro G OSShttps://www.sony.jp/ichigan/products/SEL90M28G/

実売¥134,880+税(ソニーストア)

SONY純正Eマウントレンズで最上位のマクロ。

キレッキレの描写に伸びないレンズと隙がない。

これを知ってしまうと、近接撮影時にびよーんと伸びるマクロレンズはどうしても間抜けに見えてしまう。

フォーカスリングを前後させることでAF/MFを切り替えられるギミックはピントがシビアな近接撮影において便利。

ただしAF→MFに切り替えたときにピントリングの位置にフォーカスが強制移動してしまうのはもったいない。

FE 100mm F2.8 STF GM OSS(SEL100F28GM)

FE 100mm F2.8 STF GM OSShttps://www.sony.jp/ichigan/products/SEL100F28GM/

実売¥172,500+税(ソニーストア)

ミノルタから受け継ぐSTFレンズ。特殊なフィルターによってなめらかでとろけるようなボケ味の写真が撮れる。

F2.8ではあるが、実際の明るさはF5.6相当(T5.6という表現をする。映画用のレンズでは一般的な表記)であるため注意が必要。

絞ってしまえば普通の中望遠レンズ。

用途は限られるが、ポートレートなどでは威力を発揮する。

FE 135mm F1.8 GM(SEL135F18GM)

実売¥214,630+税(ソニーストア)

用途がかなり限られるが、ハマるととんでもない画が取れる135ミリ。ついにSONYからも純正が発表された。

後述のSIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Artよりも軽量で寄れる。
このメリットと価格差の天秤に悩まされるだろう。

SIGMA 85mm F1.4 DG HSM | Art

SIGMA 85mm F1.4 DG HSM | Arthttps://www.sigma-global.com/jp/lenses/cas/product/art/a_85_14/features/

実売¥121,000〜(価格.com)

先述のSEL85F14GMと比べると長いボディで、むしろバランスはよく見える。

筆者は基本的には純正レンズのデザインの方が好みだが、このレンズに関してはSIGMA 85mm F1.4 DG HSM | Artの方が好き。

これまでSONY純正しかなかった85ミリF1.4に、新たな選択肢が出来たのは嬉しい限り。こうやって比較するだけでも楽しい。

SIGMA 105mm F1.4 DG HSM | Art

SIGMA 105mm F1.4 DG HSM | Arthttps://www.sigma-global.com/jp/lenses/cas/product/art/a_105_14/features/

定価22万円

85ミリF1.4よりも薄い被写界深度になる105ミリ。果たして開放の使いどころがどれ程あるのか。

逆に絞り開放ではこのレンズでしか撮れない画が撮れそう。大砲のような外見もロマンがある。シグマ用の値ではあるが、質量は1,645gと望遠ズーム並みに重い。

SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Art

SIGMA 135mm F1.8 DG HSM|Arthttps://www.sigma-global.com/jp/lenses/cas/product/art/a_135_18/features/

実売¥135,710〜(価格.com)

SONY純正にはない135ミリという焦点距離。ついにSONY純正も登場。2019年4月19日発売予定。

サードパーティ製ならZEISS Batis 2.8/135があるが、開放絞り値もレンズの大きさも全く異なる。SIGMAのコストパフォーマンスの良さが伺える。

135ミリくらいなら少し離れた被写体も狙えるので、50ミリと135ミリの単焦点2本構成での撮影も面白そう。

こちらはシグマ用で1,130gとSIGMA 105mm F1.4 DG HSM | Artよりも随分と軽い。中望遠にドハマリしている筆者としてはかなり気になるレンズである。

シグマ 135mm F1.8 DG HSM Art ソニーEマウント用

ZEISS Batis 1.8/85

ZEISS Batis 1.8/85https://www.zeiss.co.jp/camera-lenses/photography/products/batis-lenses/batis-1885.html

実売¥129,750〜(価格.com)

SONY純正と被るスペック。ただしこちらは手ぶれ補正つき。焦点距離が長いとシャッタースピードも上げる必要があるので、手ぶれ補正はうれしい。

見てくれもこちらの方が圧倒的に優れている。所有欲を満たしてくれることだろう。個人的にはSEL85F18を購入して、浮いたお金でNDフィルターでも購入した方が幸せになれると思う。

ただしZEISS Batis 1.8/85を検討するなら、金額的にSIGMA 85mm F1.4 DG HSM | Artも候補に入ってくる。

ZEISS Batis 2.8/135

ZEISS Batis 2.8/135https://www.zeiss.co.jp/camera-lenses/photography/products/batis-lenses/batis-28135.html

実売¥197,270〜(価格.com)

135ミリって中途半端な気がしていた。望遠ズームSEL70300Gを使うまでは。

知らず知らずのうちに撮っているのである、135ミリで。

ポートレートで使おうとするとモデルとの対話が困難になり始める焦点距離ではあるものの、1本所有しておきたいと思わせるレンズ。

ZEISS Loxia 2.4/85

ZEISS Loxia 2.4/85https://www.zeiss.co.jp/camera-lenses/photography/products/loxia-lenses/loxia-2485.html

実売¥151,310〜(価格.com)

F2.4という独特の開放絞り値のMF中望遠レンズ。電子接点付きで、自動拡大表示やExif情報の記録は可能である。

全てのZEISS Loxiaに言えることだが、マウント径のまま真っ直ぐ伸ばしたレンズは非常に潔い。

Zeiss Loxia 85 mm f / 2.4レンズfor Sony Eマウント
Tiwilight

フォクトレンダー MACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5

フォクトレンダー MACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5http://kakaku.com/item/K0001064923/images/

実売¥138,510〜(価格.com)

等倍撮影可能なマクロレンズ。他の等倍マクロはF2.8ばかりである。しかしMACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5は開放F2.5と、わずかに明るいのが特徴的。

この明るさに長い焦点距離も相まって、最もポートレートに向いたマクロレンズかもしれない。

なお、2018年7月30日に販売延期を発表している。発売時期は未定。

販売延期発表▶コシナ公式サイト

追記)2018年12月7日に販売開始しました。

実売100万円以上のSONY Eマウント望遠単焦点レンズ

SONY Eマウントには100万円以上するレンズが存在している。

FE 400mm F2.8 GM OSS(SEL400F28GM)

FE 400mm F2.8 GM OSShttps://www.sony.jp/ichigan/products/SEL400F28GM/

実売¥1,460,000+税(ソニーストア)

100万円以上するレンズ、それはSEL400F28GM。受注生産だそう。

SONY(ソニー) FE400mm F2.8 GM OSS SEL400F28GM

FE 600mm F4 GM OSS(SEL600F40GM)

こちらも同じく100万円を超えるレンズ。

まとめ

案外充実している中望遠単焦点レンズ。

ミラーレスならではの「瞳AF」を生かしポートレート撮影を楽しむ人が多いからだろうか。なお、α7 IIの瞳AFは使い物にならないが、α7RII以降は実用範囲である。

個人的にオススメな中望遠単焦点レンズを以下にまとめてみる。

SONY Eマウントおすすめ広角単焦点レンズ
  • SEL85F18・・・使い所が難しい中望遠単焦点レンズ入門に
  • SEL90M28・・・近接撮影にもポートレートにも
  • SIGMA 105mm F1.4 DG HSM | Art・・・秘密兵器的なポートレートレンズに
28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)
フルサイズ対応のSONY Eマウントレンズ総まとめ!純正からサードパーティまでSONY Eマウントのレンズはまだまだ少ない。 Canon EFマウントやNikon Fマウントに比べ圧倒的に歴史が薄いためである。し...