SONY Eマウントは本来広角には強いはずである。なぜならフランジバックが短くレンズ構成が自由だからだ。
しかし、Eマウントレンズには広角ズームレンズが圧倒的に少ない。少ないのだ。筆者は困っている。
少ないながらも、広角ズームレンズをまとめてみたので参考にしてほしい。
実売10万円台のSONY Eマウント広角ズームレンズ
せっかくフランジバックの短さを活かせる広角レンズだが、手頃なズームレンズが少ないのがもったいない。
その代りサードパーティ含め広角単焦点レンズは充実している。
ついにLAOWAから唯一無二のレンズが!LAOWA 10-18mm F4.5-5.6 Sony Eマウント用 LAO0040
実売¥109,350〜(価格.com)
LAOWAのレンズはスペックがとんでもない。このレンズも例外ではなく、広角端が10ミリというとんでもないレンズである。
後玉部分にフィルターも取り付けられるなど、抜かりがない。なお、光芒にもこだわっているよう。作例を見る限り10本の鋭い光芒が確認できる。これだけ焦点距離が短ければMFもさぞ容易だろう。
TAMRONの大人気シリーズ17-28mm F/2.8 Di III RXD(Model A046)
大口径レンズを気軽に買えて、気軽に持ち出せる。αユーザー待望の広角ズームレンズ。
品薄必須なので必ず予約しよう。
神レンズと評判のVario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS(SEL1635Z)
実売¥143,880+税(ソニーストア)
販売当初から抜群に評判のいい広角ズームレンズSEL1635Z。標準ズームSEL2470Zの評判が悪かっただけに、初めてのレンズに代わりにSEL1635Zを推す声も少なくない。
筆者も所有しており、旅行には欠かさず持っていく。
これまで別のカメラを使っていたならまだしも、初めてのレンズにSEL1635Zは個人的にはおすすめしない。広角は余計なものまで写りすぎてしまい、難しいのだ。
カメラ初心者の筆者は買ってから半年程度、思うような写真が撮れなかった(いまでは手放せないレンズになっているが)
絞って撮影することの多い広角レンズなので、開放絞りがF4であることはさほど不便には思わない。
レビュー・作例などはこちら▶Eマウント神レンズとの呼声高い広角ズームレンズ “SEL1635Z” を購入しました|使うと分かる広角の素晴らしさ
ミラーレスならではの軽量構成FE 12-24mm F4 G(SEL1224G)
実売¥199,630+税(ソニーストア)
※税込み20万円超えるが、ソニーストアでは事実上常に10%OFFで購入できるので10万円台にカテゴリーしてみた
しれっとラインナップされているが、実はすごいやつ。
ほぼ同スペックのCanon EF11-24mm F4L USMは重さも価格も約2倍である、いかにこのSEL1224Gが軽量・安価か分かると思う。
描写もなかなか評判いいし、Eマウント最短焦点距離なので唯一無二の存在。望遠端でも24ミリとかなりパースが効く焦点距離。
ピーキーなレンズで筆者所有のSEL1635Zよりも使いこなすのは難しそう。中古の流通量が増えてきたら、このSEL1224Gに買い換えようかな。
出目金につきフィルターは使えないので注意。
Sigmaの大口径広角ズーム14-24mm F2.8 DG DN | Art
重さを許せるならこのレンズ。SIGMAがフルサイズミラーレスのために設計したレンズの第一弾だ。
「星景写真用レンズの決定版」と謳っているだけあって圧巻の解像力だ。
実売20万円台のSONY Eマウント広角ズームレンズ
実売20万円を超える広角ズームレンズはG Masterの大三元1本のみ。
広角ズームの終着地点FE 16-35mm F2.8 GM(SEL1635GM)
実売¥267,500+税(ソニーストア)
SONYの技術を惜しみなく投入したG Masterレンズ。
圧倒的な描写力はもちろんだが、特筆すべきは約680gという軽量さだろう。同じくF2.8通しの標準ズームSEL2470GMは約886gなので200gも違う。
やはりフランジバックの短いミラーレスは広角レンズの設計に有利なことが伺える。
先程「広角レンズは絞って使うことがほとんど」とは言ったものの、開放F2.8なら望遠端の35ミリでそれなりのボケ感をだした撮影も可能である。
まとめ
広角ズームレンズはたった3本しかないため、あまり迷うこともないだろう。
- 風景からテーブルフォトまで1本でこなしたい・・・SEL1635Z
- とにかく広く、最短の焦点距離がほしい・・・SEL1224G
- 最高峰の広角ズームがほしい・・・SEL1635GM
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